プロの役者になりたい。
そう思っているあなたは、是非、突き抜けてください。
言い換えれば、周りの人と同じペースではいけません。
周りの人と同じ事をやっていても、埋もれてしまう業界です。
人より追求して、探求して、励んでいきましょう。
それが埋もれないコツ、
役者を仕事にするという事です。
周りに合わせるのは最低限。自分は突っ走ろう
役者はエゴイスト=わがままで良いです。
でも悪目立ちしたり、規律を崩すような事をしろと言っている訳ではありません。
実際、専門学校や養成所など通い始めると
流石に集団生活により、協調性は問われます。
人と人の繋がりで仕事をもらえる業界ですから、
ある程度、周りに合わせなければいけない部分はあります。
例えば、授業中やレッスン中。
同じカリキュラムを学んだり、指導を受ける事になります。
でも、それ以外のところは、是非突っ走ってください。
具体的に言えば、
レッスンの日は誰よりも早く行って、体を動かしておいたり。
飲み会は付き合わず、その時間を自主練習に当てたり。
オンラインゲームを一緒にやるのではなく、本を読む時間に当てるなど。
他の人がやっていないくらい、突出してください。
遠慮なんていりません。
だってあなたは、役者を仕事にするんですから。
クラスメイトや座組のメンバーは、別に仲良しこよしである必要はありません。
いわば、全員ライバルだと思ってください。
その中で突出出来なければ、業界では到底活躍は出来ません。
高めあう仲間は必要ですが、
必ず同時に低めあうコミュニティが存在してきます。
マイナス思考だったり、不平不満をもらしていたり。
そんな足の引っ張り合いをするようなグループに属する必要はありません。
何となくやってみたいからやっている人もいます。
本気で自分はプロになるんだと懸命にやっている人もいます。
あなたがプロを目指しているなら、役者を仕事にしたいなら、
周りと同じペースでやる利点はどこにもありません。
誰にも負けないくらい、突っ走ってください。
役者は真面目であってはならない
真面目:本気であること。うそや冗談でないこと。
いや、本気でやるなという事ではありません。
役者は「本気であること」を見せる職業ではありません。
自分ではない役を演じるので「うそ」をつくのが仕事です。
そういう意味で真面目であってはならないという事です。
もう一つ、意味があります。
役者は一般的に、不真面目な職業と認知されている事が多いです。
ひと昔前まで、役者で食っていきたいなんて親に話したら、勘当されて縁を切られる事もあったくらい
役者は食えない=親不孝者
という感じでした。
現在でも何となくその風潮は残っています。
いわば、社会的には
サラリーマンで稼いでる人=真面目
役者やってる人=不真面目
みたいなレッテルが貼られています。
私の妻も良く、「旦那さん役者さんなの?大変ね」とか言われるそうです。
でも確かにそうかも知れません。
平日の真昼間から、稽古場で爆笑しながら
芝居作ってたり、稽古してたりしてるんです。
専門学校だとしても、似たようなものです。
しかもプロであれば、好きな事やって食ってるんです。
それは多くの人が俗にいう
「真面目な人」とはかけ離れているのいるんです。
一般の人の感覚とはズレているんです。
だから、一般的に言う
「真面目」である必要はありません。
自分しか持っていないものを知ろう
突き抜けるために大切な事
自分しか持っていないものを知りましょう。
いわば、自分の武器
個性です。
人間、誰でも必ず個性を持っています。
まずそれを自分自身が知る事が必要です。
演出家や学校の先生に指摘されて、気付くかも知れません。
友人に言われて、気付くかもしれません。
誉め言葉だろうが、貶されたような言葉だろうが
それはあなたの個性です。
自分を客観視すること
そして自分にしかないもの、武器となりうるものを見付けて
それを強化することで、突き抜ける材料にしましょう。
出る杭は打たれる。打たれなければその価値もないという事
- わがまま
- 不真面目
- 個性的
この三拍子が揃っていたら、まず目立ちます。
そして、演出家や講師に、色んな意味で可愛がられます。
自己主張が強ければ、それだけ多く指摘を受けます。
ただ、授業やレッスンの場合だと
講師はある程度、均等に生徒を見ますが。
ただ、将来的に、実際の現場に行ったりすると
大体「出る杭は打たれる」方式で、まあ大体打たれます。
舞台だったら演出家にダメ出しやたらもらったり、
共演してるベテランの役者さんにいじわるされたり。
でもそれはとてもいいことです。
この世界は出る杭は必ず打たれます。
でも打たれるという事は、印象に残ります。
しかし、出もしない杭は打たれもしません。
言い換えれば、相手にしてもらえません。
印象に残りません。
これは役者として致命傷です。
役者は必ず打たれる存在でなければ、今後仕事を失います。
だから今のうちに、突き抜ける気概を持って
変わり者だと思われるくらいでいいので
とことん挑んでみてください!
その先に、
役者を仕事にしている、自分の姿がみえてくるはずです。