舞台に立つ

【ダメ出しを食らう】「ダメ出し」を恐れないマインド【怖い】

「ダメ出し」って怖いですよね。

特に、芝居経験が浅い人ほど、そう思う傾向が強いようです。

もちろん、長い人でも苦手、嫌いと思う人はいるかと思います。

でも、この「ダメ出し」怖いものではないんですよ。

むしろ、いい作品を作っていく為、自分自身が役者として成長していく為に

欠かせないものです。

「ダメ出し」は演出家とのコミュニケーションなのですから。

ダメ出しは演出家とのコミュニケーション

ダメ出しは別にあなた自身の人格を否定するものではありません。

説教でもありません。

ただ、演出家の意図を組まず、表面上だけで捉えると、

人格否定されていたり、説教されているように感じます。

演出家は何かしらの意図があって、わざと嫌な言い方をしたりする方もいます。

いい作品を作りたいからと熱くなり、大声を出す方もいます。

色んなタイプの演出家がいますが、ダメ出しを受けてビビるのではなく、

まずは演出家の意図を汲み取り、決して臆さないでください。

もちろんあなたが何も考えず、プランも立てず、台本も読み込まず、サボっていたなら、

それは「ダメ出し」ではありません。ただの注意です。説教です。

でもあなたがしっかりと考えて、プランを立て、台本を読み込みんで臨んで、表現をしたものに対してなら

それは「ダメ出し」です。

やることをやった上で受ける「ダメ出し」は、言い換えれば演出家が思い描いている世界と、役者の表現した世界観の違いを出来るだけ近づける。

いわば「演出家とのコミュニケーションの時間」なんです。

だから「ダメ出し」の時間はとても大切な時間で必要なものなのです。

稽古場は失敗する場所

ダメ出しを受けないようにするために最短で正解に近づけようと表現をする役者もいます。

これは大きな間違いです。

まず、この世界において正解というものはありません。

そして、正解に近づけようと表現する役者は、一度ダメ出しを受けなかったら、

その箇所を、その台詞を前回やったのと同じように表現しようとします。

過去の自分をなぞるのです。

そうすると表現はどんどん小さくなるし、

何よりも自分の役者としての可能性を潰し、ただこなすだけの役者になっていきます。

正解はありません。

ただ、ビジョンを持っていて、それを纏めることはします。それは演出家の仕事です。

役者はその役の可能性、

例えば「今、相手と話している時に相手の顔見ながら言う言葉じゃなかった」とか

「逆にあえて見ながら言ってみたらどうなるのかな」とか

いろいろ試してみていいんです。

むしろ試して、演出家に「なんでそうなった?」とか聞かれて「役としてそういう気持ちになったからです」みたいなディスカッションが必要なのです。

稽古場は失敗をする場所です。

その失敗を恐れずいろいろ試してみるのが、

演出家が持っているビジョンに近づく、一番の近道です。

そして時には、その失敗が、逆に演出家の演出を揺るがす事だってあります。

言い換えれば、ディスカッションで相手を納得させた状況です。

成功を狙って、演出家の顔色を窺って表現するのではなく

失敗して、どんどん「ダメ出し」をもらっていきましょう。

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もちろん考えなしはよろしくない

じゃあダメ出しをもらえばいいんだといっても

何も考えず、役の心情も無視して、ただ闇雲に動くのはよろしくありません。

失敗するということは考えなしで動けと言っているわけではありません。

台本を読み込み、心情を理解し、実際に相手と会話をしている時に湧き出た感情で動いてみる。

このレベルで失敗することが最低条件です。

「ダメ出し」が「演出家とのコミュニケーション」なら、自分の意見は持っていないとまずいですよね。

失敗するにしても実りのある失敗をしましょう。

ダメ出しは羨ましがられる?

これ、私の実体験なのですが、

役者を始めて2年目の時、とある舞台稽古の時に、

部屋に入ってきて、彼女に挨拶をするというだけのシーンを

17テイクしたことがあります。

ドアを開けて入ってきたら「はい。やりなおしー」

ドアを開けて入ってきて、帽子を脱いだら「はい、もう一回」

彼女に声を掛けたら「はい、初めから」

その時の私はただの嫌がらせのようにしか感じませんでした。

しかし、共演していた同期の男に言われました。

「いいなぁ」

帰って、母親に話したらこう言われました。

「期待されてるのね」

ああ、ダメ出しって悪いものなんじゃないなと気付かされました。

もちろん、自分一人で気付けたものではないですが、

まわりからは意外とそう見られてるかも知れません。

ダメ出しの積み重ねが自分を成長させてくれる

こうやっていろいろ紐解いていくと、

怒鳴られようが、人格否定されようが、自分を俳優として成長させてくれるならなんだって掛かってきなさいってなってきます。

昔のように灰皿投げられるみたいなのは流石に嫌ですけどね笑

少なくとも、「ダメ出し」は恐れるものではありません。

今まで、幾度となくダメ出しを受けてきましたし、昨日も受けてきたばかりです。

でも、それで俳優として成長出来るなら

悪いものではないですよね?

勇気をもって、

ダメ出しをどんどん受けて、

自分の引き出しにしまっていきましょう!

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