舞台をやる上で避けて通れない、「チケットノルマ」
大きな舞台になっても多少のノルマがあったりします。
とても多くのファンいるが芸能人の方だと、その方が出演するだけで何千枚と売れますが、
まだ、養成所、専門学校、小劇場で芝居をしたての人だと、ファンが多くいる訳ではなく、
チケットを売るという行為が大変だったりします。
今回は、チケットを売るという事において、一番最初の関門、
チケットを「20枚」売るために、何をすれば良いか。誰に当たればいいのか。
先に結論を言うと、そんな特別な事はしなくても20枚は売れます。
- 親族
- 地元の友人
- 役者仲間
この3種類の人と、普段から人とコミュニケーションをとっていて、ついでに宣伝するくらいで何とかなります。
ただし、日頃から何もしていないのであれば、この「20枚」の壁は超えられないでしょう。
親族には必ず観に来てもらえるようにしておこう
あなたから一番近い人、すなわち親族ですね。
親御さんでもご兄弟でもいいです。可能なら叔父さん叔母さんなど。
親族に観にきてもらえるように努めてください。
親族は一番の味方です。
中には関係があまり良好でなかったりする人もいるかも知れませんが、大半はあなたのやっていることを応援してくれているはずです。
家族と同居しているなら、日頃から演劇の話題を話したり、コミュニケーションをとるようにしてください。
一人暮らしの方は、定期的に、ちゃんとやってるよと報告してください。
そして、そのコミュニケーションのついでに、「舞台やるんだけど観に来てよ」って伝えます。
ポイントは日頃から良好な関係を築けているか、コミュニケーションを取っているかです。
これをクリアしていれば、大体観に来てくれます。
「親族からお金を取りにくいんだけど」という人もいるかも知れません。
まあ、チケットを無料で配っても、あなたの自由な部分ではあるのでお任せはしますが、オススメはしません。
お金を頂く事によって、自分の表現に責任が出ます。
これは、プロを目指すためには欠かせないものです。
あなたが役者として生きていく上で重要になる人は、
「ファン」=「あなたにお金を使ってくれる人」になります。
汚い話に聞こえるかも知れませんが、役者を職業にしたいと考えている方は、
今のうちからこの意識を持っておきましょう。
でも、どうしても親族からお金をもらいたくないというのであれば、それは自由です。
あなたがチケット代を負担してあげてください。
まあどんな方法であれ、親族は非常に来てくれる確率が高いです。
日頃のコミュニケーションを怠らないようにしておきましょう。
地元の友人に宣伝する
中には親族よりも友人の方が付き合いあるし、呼びやすいという人もいるかも知れません。
特に地元の友人。
日頃から遊びに行ったり、連絡を取ったりしている友人は非常に誘いやすいです。
むしろ自然に宣伝しているんじゃないですか?
SNSで交流のあるリアルの友人もいるはずです。
方法は親族と同じです。
日頃から良好な関係を築き、コミュニケーションを取っているか
こういう友人はあなたが役者を目指している、役者をやっていることを知っているはずなので、
是非、宣伝して、チケットを買ってもらいましょう。
恐らく半数くらいはチケットを買ってくれます。
もし、日頃から友人と交流がない人は、交流を取るところから始めてください。
「最近元気?」「今仕事何やってるの?」「今度飯行かない?」とか。
自分からアプローチを掛けるのがポイントです。
なぜこのような事をやる必要があるのか。
逆の立場になって考えてください。
舞台の宣伝の時だけ連絡来る友人って何か嫌じゃないですか?
自分の損得だけで付き合われてる感じがして。
なので、まずは、日頃からの付き合いを増やして、深めて、良好は関係を築く事が大切なのです。
あなたの方から、コミュニケーションを取り、付き合いを継続しておく。
少し打算的に聞こえるかも知れませんが、「あなたのファン」を増やすためには、一番効果的ですよ。
他の役者仲間の公演を観に行く
養成所は専門学校に入りたてだとなかなか少ないかも知れませんが、
何年か小劇場などでやっている人なら恐らくいるはずです。
他の環境でやっている役者仲間の舞台は観に行くようにしましょう。
ここで、ポイントはあなたから観に行く事。
役者仲間って、観に来てくれる人の舞台って観に行くんですよ。
twitterでいうフォローしたらフォロバしてくれるみたいに。
まあ中にはフォロバしてくれない人=観に来てくれない人はいますが、
あなたから観に行かない事には始まりません。
観に来てくれって待ちの姿勢だと、大体来てくれません。
あなたの方からアプローチしましょう。
そしてこの場合も、その役者仲間とは日頃からコミュニケーションを取りましょう。
SNSが一番いいツールかもしれませんね。
もちろんLINEでもいいですよ。
家族、友人と違う点は、舞台に観に行くというお金が掛かる事。
これは、あなたの財布との相談になりますが、
人の芝居観るのは勉強だと思って、自分への投資だと思って、なるべく観に行くようにしてください。
そうすれば、あなたの芝居も観に来てくれますよ。
宣伝をするタイミングと回数
何度も何度も宣伝しても、興味ない人には鬱陶しいだけかも知れませんし、
一回だけだと忘れられてしまいます。
ではどうすればいいか。
目安を記しておきます。
- 情報解禁になったらSNSで発信やLINEするなど、即、宣伝する。
- 本番をやる日の前の月の10日までに再度連絡。
- ノルマに達していなければ、一週間前に個別に連絡して聞いてみる。
こういう流れがいいでしょう。
情報解禁になった時点で宣伝しても大体、「先の事だから予定わかったらまた連絡する」で終わります。
そこで人が集まるのは劇団四季や東宝などの大きな舞台くらいです。
まずはここで「舞台やるんだ」くらいのイメージを植え付ける感じです。
次に、前の月の10日までに再度連絡。
例えば本番が12/12~15だったら、11/10までに連絡します。
これは忘れられてて、バイトなどの用事を入れられる前に確認するということです。
人によっては前の月の5日にシフト提出する人もいるので、そこはあなたの知人の状況に応じて変えてください。
ここまでで15枚売れてたら、20枚は余裕で売れます。
そして、最後に、また連絡するとか、ギリギリまでわからないという人に一人一人連絡します。
2021年現在、コロナ流行の影響を受けて、ギリギリまで決めかねる人が沢山いるので、
あなたも本番前で一番忙しい時期ですが、一人一人連絡を取るようにしてください。
宣伝はのタイミングと回数は以上です。
まとめ
すごく簡単にまとめてしまえば、
日頃から近しい人と自分から連絡を取り、良好な関係を築き、連絡を取っているついでに宣伝する。
これが出来ていれば20枚は売れます。
20枚売れない人はこれが出来ていません。
日頃から一人で閉じこもっていて、都合のいい時だけ連絡するのは、何か嫌ですよね。
あなたが逆の立場なら、どういう人ならチケットを買うかというのを考えてもらえればわかります。
そして、それを実行すれば良いのです。
チケットを20枚売るというのは、役者を始めると一番最初なハードルです。
これをクリア出来なければ、役者としてやっていくのは難しいです。
ただ、そんな難しい事をする必要はありません。
日頃からコミュニケーションを取る!
苦戦している人や、未経験の方は、
是非、実践してみてください!